こんにちは。YoFuです。
今回は海外でかかる感染症をヤバい順でランキングしました。
日本では存在していないヤバい感染症が世界には溢れています。致死率や症状、治療法などを考慮した独断と偏見のランキングです。
ほとんどの感染症は4つくらいの感染経路に分けられます。
・1つ目が傷口から細菌が侵入する場合。
・2つ目は蚊やハエなどの虫に刺された場合。
・3つ目は汚染された水や食べ物を口にした場合。
・4つ目は感染している動物と触れ合った場合。
注意していてもどうしようもない感染症もありますが、注意していれば感染するリスクはだいぶ低くなります。一度感染してしまうと取り返しのつかない感染症もあります。油断しないことが大切です。世界ではけっこうな数の人が死んでいます。
注意点として、水や食べ物には気をつける。怪我をしたらすぐに消毒して水と土にふれない。蚊に刺されないように、肌は出さず虫よけを行う。動物には近寄らない。性行為をするときはコンドームを付ける。予防接種がない細菌は山程あります。油断しないことが大切です。
全67つのランキングのうち、21位から44位までです。カウントアップ形式でどうぞ!
※ランキング内の致死率は治療しなかった場合です。
※今回の感染症は『厚生労働省検疫所FORTH感染症についての情報』を参考にしました。
- 21位:ラッサ熱
- 22位:C型肝炎
- 23位:ジフテリア
- 24位:リーシュマニア症
- 25位:住血吸虫症
- 26位:嚢虫症(のうちゅうしょう)
- 27位:エキノコックス症
- 28位:ライム病
- 29位:アメーバ赤痢
- 30位:ハンタウイルス感染症
- 31位:レプトスピラ症(ワイル病)
- 32位:Q熱
- 33位:回帰熱
- 34位:住血線虫症
- 35位:レジオネラ症
- 36位:ダニ媒介脳炎
- 37位:ブルセラ症
- 38位:中東呼吸器症候群(MERS)
- 39位:デング熱
- 40位:チクングニア熱
- 41位:ジカウイルス感染症
- 42位:ウエストナイル熱
- 43位:A型肝炎・B型肝炎・E型肝炎
- 44位:糞線虫症
21位:ラッサ熱
ラッサウイルスによる感染症です。南米出血熱の仲間で、特徴がとても似ています。そこそこ致死率があります。
ネズミなどのげっ歯類が媒介し、感染者の唾液や血液などの体液からも感染します。
発症すると全身の痛み、下痢、嘔吐などが起こり、出血や痙攣などの色々なヤバい症状が起こります。ほぼ死にかけになります。しかし、1週間ほどで8割近くの人は回復します。回復せずに重症化した場合はそのまま死にます。
ワクチンはありませんが、治療薬があります。死にかける前に病院へ行きましょう。
致死率:30%ほど。
感染経路:ウイルスをもったネズミなどのげっ歯類に噛まれたり、排泄物に汚染された水や食べ物を口にしたりした場合に感染します。感染者との性行為でも感染します。
潜伏期間:数週間。
症状:発熱と全身の痛み、嘔吐、下痢などの症状が現れます。重症化した場合、痙攣を起こし、全身から出血して死にます。
流行地:西アフリカ周辺
治療法:重症化しなければ1週間ほどで自然に回復します。重症化した場合は対症療法で治療します。
ワクチン:なし。
22位:C型肝炎
肝臓を長い時間かけて蝕んでいく感染症です。慢性化すると、肝硬変や肝臓がんなどを引き起こします。コレ自体では致死率は高くありませんが、様々な合併症を引き起こすので、結果的に致死率が高くなります。
人から人へ、体液を介して感染します。治療薬とワクチンがともにないので、感染してしまったらどうしようもないです。感染者の10%程度は慢性化しないので、感染してしまったら慢性化しないよう祈るしかありません。くれぐれも注意しましょう。
性行為の際は必ずコンドームをつけましょう。
致死率:低い。
感染経路:感染者の体液から感染します。
潜伏期間:ゆっくり。
症状:発症してもほとんどの人が無症状です。慢性化するとだるさが続きます。ゆっくりと肝臓を蝕んでいき、肝硬変や肝臓がんなどを引き起こします。
流行地:世界中。
治療法:なし。
ワクチン:なし。
23位:ジフテリア
ジフテリア菌による感染症です。
ジフテリア感染者の飛沫などから感染します。ジフテリア菌が出した毒素が全身に広がり、全身で症状が現れます。非常に怖い感染症ですが、ワクチンと治療薬があります。また、子供の頃に予防接種をしている方が多いと思うので、抗体検査を受けてみてください。
致死率:5%ほど。
感染経路:感染者の咳やくしゃみなどの飛沫から感染します。飛沫に触れた手で口を触ったりしても感染します。
潜伏期間:数日。
症状:最初に軽い風邪のような症状が現れます。毒素が臓器に作用して心筋梗塞や神経の麻痺、眼球異常などを皮膚に作用してただれや発疹など引き起こします。また、口や鼻に膜を作り、それが喉に詰まって窒息する場合もあります。
流行地:世界中。
治療法:抗生物質と抗菌薬で治療します。
ワクチン:あり。
24位:リーシュマニア症
サシチョウバエが媒介する感染症です。リーシュマニア原虫に寄生される感染症です。
皮膚と内蔵どちらかに寄生します。ほとんどの人は皮膚に寄生されます。たまに、内臓に寄生される場合があります。内臓に寄生された場合がヤバいです。
皮膚に寄生されると、あちこちに腫れ物ができ、最終的に潰瘍になります。ほかっておいても治りますが、治るのに数年かかるうえ、痕が残ります。傷口から他の細菌に感染すると危険ですが、皮膚に寄生されただけではほとんど死にません。
ヤバいのが内蔵に寄生された場合です。発熱と体重減少が現れます。その後、内臓がパンパンに腫れて破壊されて死にます。
この感染症の一番怖いところは、媒介するサシチョウバエがとても小さいということです。とても小さいので、目の粗い蚊帳だと通り抜けてしまいます。殺虫効果のある蚊帳もしくは目の細かい蚊帳、殺虫スプレーを使って対策を行いましょう。サシチョウバエは夕暮れから朝方にかけて活動します。夜寝てるときが要注意です。
致死率:低い。
感染経路:サシチョウバエが媒介します。
潜伏期間:数週間から数ヶ月。
症状:皮膚と内蔵どちらかに寄生します。どちらに寄生されるかで症状が違います。
・皮膚:あちこちに腫れ物ができ、徐々に大きくなっていきます。最終的に潰瘍になります。鼻や口、のどの粘膜に広がった場合は外見を損なうほどの損壊が起こる場合があります。傷口から他の感染症にかかる可能性があります。
・内蔵:発熱と体重減少が起こります。その後、内臓がパンパンに腫れて破壊されて数週間で死にます。
流行地:アフリカ、アジア、中南米、南ヨーロッパ。
治療法:皮膚と内臓のどちらに寄生された場合でも抗生物質や抗菌薬で治療します。
・皮膚:数ヶ月で自然に回復しますが、痕が残ります。
・内蔵:抗生物質や抗菌薬で治療します。
ワクチン:なし。
25位:住血吸虫症
住血吸虫に寄生される感染症です。寄生虫が様々な病気を引き起こす原因となり、死ぬことがあります。
住血吸虫は淡水に存在しています。川や湖などで水遊びをしていると、幼虫が皮膚を食い破って体に侵入します。川や湖などの水を使った洗濯やシャワーなどでも寄生される可能性があります。皮膚を食い破るという寄生する気マンマンの元気なヤツです。
寄生されると、数ヶ月で発熱や筋肉痛、リンパ節の腫れなどの症状が起こります。治療せずにほかっておくと、寄生虫が全身を移動します。移動先の臓器で重篤症状を引き起こして死にます。
流行地では淡水を避け、寄生されないように注意しましょう。皮膚を食い破った際にかゆみや発疹がでるので、淡水に入った後に症状がでたら寄生された可能性があります。駆虫薬で駆除できるので、ひょっとして寄生されたかもと思ったら病院へ行きましょう。
ちなみに、インドは流行地ではないのでガンジス川で沐浴しても大丈夫です。他の感染症になる可能性がありますが(笑)
致死率:高い。
感染経路:住血吸虫が存在している淡水、川や湖などに素肌が触れると、皮膚を食い破って侵入します。川や湖の水を生活用水として使っている場合はシャワーや洗濯などで寄生されます。
潜伏期間:数ヶ月。
症状:侵入部にかゆみや発疹、リンパ節の腫れなどが現れます。その後、発熱や筋肉痛が起きます。時間をかけて寄生虫が全身に広がり、広がった先の臓器で様々な重篤症状を引き起こされて死にます。
流行地:主にアフリカが多く、中南米、東南アジア、中国南部。
治療法:駆虫薬で寄生虫を駆除します。
ワクチン:なし。
26位:嚢虫症(のうちゅうしょう)
豚に寄生するタイプのサナダムシの幼虫に寄生される感染症です。
サナダムシは感染している豚や人のうんこに住んでいます。汚染された食べ物や水を摂取することで感染します。サナダムシは加熱すれば死にますので、生で摂取してはいけません。流行地域では何百万もの人が感染しているので、感染機会が非常に多いです。
長年かけて体を蝕んでいきます。症状がない状態が何年も続き、神経異常が起こります。てんかんになる場合があります。
予防接種はありませんが、駆虫薬や手術で駆除することができます。日本に帰ってきたら、寄生されていないか検査してもらうといいでしょう。末期の患者は脳がサナダムシだらけで気持ち悪いことになります。画像を見てしまい後悔しています。
致死率:高い。
感染経路:感染者と感染した豚のうんこに汚染された水や食べ物を口にしたり、うんこに触れた手で口をさわったりすると感染します。
潜伏期間:数年。
症状:長い時間をかけて脳を蝕みます。症状がない状態が何年も続き、突然、てんかんや痙攣などの神経症状や脳炎、髄膜炎などが起こります。
流行地:アフリカ、アジア、南アメリカ。
治療法:駆虫薬で寄生虫を駆除します。
ワクチン:なし。
27位:エキノコックス症
気づかずに放置してしまうと、ヤバいです。日本では、北海道の野生のキツネがもっていることで有名です。包虫という寄生虫に寄生される感染症です。
長い時間をかけて肝臓周辺または肺周辺を蝕んでいきます。最終的に死にます。ゆっくりと進行していくので、帰国したら病院で検査してもらいましょう。
キツネ以外に犬やネズミなどがもっているので、野生動物には近づかない、生水や生の食べ物は食べないなどの注意をしましょう。
致死率:高い。
感染経路:感染した動物に触れることで感染します。イヌやネコ、キツネが主に感染しています。水や食べ物から感染することもあります。
潜伏期間:数年。
症状:長い時間かけて肝臓または肺を蝕んでいきます。死にます。
流行地:世界中。
治療法:駆虫薬で寄生虫を駆除します。
ワクチン:なし。
28位:ライム病
ライム病ボレリアという菌による感染症です。致死率は低めです。
数年かけて体を蝕んでいく感染症です。菌を持つダニに噛まれることで感染します。噛まれてから1月以内に噛まれた場所に発疹ができ、インフルエンザのような症状が出ます。その後関節痛や筋肉痛が起きます。これらはゆっくりと進行します。治療しないとひどくなる一方なので病院へ行きましょう。
主に、野山に住むマダニが媒介するので、山や森などに行くときはマダニに噛まれないように注意しましょう。ちなみに、日本でも感染例はあります。
致死率:低い。
感染経路:菌を持つダニに噛まれることで感染します。
潜伏期間:数日から1月ほど。
症状:最初に、ダニに噛まれた箇所に発疹ができます。ウイルスが全身に広がるとインフルエンザのような症状が現れます。症状が治まった数カ月後に、全身の痛みと神経異常などが起こります。
流行地:世界中の森林地帯。
治療法:抗菌薬で治療します。
ワクチン:なし。
29位:アメーバ赤痢
アメーバが寄生することによって引き起こされる感染症です。発症率は1割ほどで、致死率はかなり低いですが、全世界で毎年5億人近くが感染しているので、感染する機会がかなり多いです。感染は防ぎようがないと思うので、ひどくならないように祈るしかありません(笑)
腸に寄生して下痢や痛みを引き起こします。うんこにぶよぶよの血液が混じったり、キレが悪くなることがあります。腸から内蔵に移動して、肝腫瘍などを引き起こすことがあります。症状は慢性的に続くので、調子が悪くなったら病院で治療を受けましょう。
ワクチンがないうえに、日常的に口にする水や食べ物から感染します。感染は防ぎようがないので、感染しないように祈りましょう。
致死率:低い。
感染経路:感染者のうんこに汚染された水や食べ物を口にしたり、うんこに触れた手で口を触ったりすると感染します。
潜伏期間:数週間。
症状:腹痛や下痢、しぶり便、粘血便が起こります。アメーバが肝臓へ広がると高熱や肝腫瘍、嘔吐が起こります。
流行地:世界中。
治療法:ほとんどの人は発症しませんが、発症した場合は症状が慢性的に続くので、治療薬で治療しましょう。
ワクチン:なし。
30位:ハンタウイルス感染症
ハンタウイルスによる感染症です。症状によって腎症候性出血熱、ハンタウイルス肺症候群の2つに分類されます。それぞれの致死率は低めとかなり高めです。
ウイルスはネズミなどのげっ歯類が媒介します。両方とも初期症状は同じで、インフルエンザのような症状が出ます。重症化した場合の症状が違います。
腎症候性出血熱の場合、腎臓に障害が起きて死にます。生き延びた場合は数週間から半年ほどで自然に回復します。
ハンタウイルス肺症候群の場合、肺に水がたまり数日で死にます。生き延びた場合は数週間で自然に回復します。
ワクチンはありませんが、病院で適切な治療を受ければ大丈夫です。感染しないようにネズミを避けましょう。金儲けが大好きな出っ歯の妖怪男からは感染しません(笑)
致死率
・腎症候性出血熱:低め。
・ハンタウイルス肺症候群:高め。
感染経路:ウイルスをもっているネズミなどのげっ歯類に噛まれたり、排泄物が混じったホコリを吸い込んだり、汚染された食べ物を口にすることで感染します。
潜伏期間:2週間ほど。
症状:両方ともインフルエンザのような症状が出ます。重症化した場合の症状が違います。
・腎症候性出血熱:腎臓に障害が起き、死にます。
・ハンタウイルス肺症候群:肺に水がたまり死にます。
流行地
・腎症候性出血熱:ユーラシア大陸全域。
・ハンタウイルス肺症候群:南北アメリカ大陸全域。
治療法:生き延びた場合は両方とも数ヶ月で回復します。重症の場合は対症療法で治療します。
ワクチン:なし。
31位:レプトスピラ症(ワイル病)
細菌による感染症です。黄疸がでなければ死にません。出た場合はちょっとだけ死にます。
感染した動物がうんこや尿を土や川にします。川遊びなどで傷口に汚染された土や水が触れることで感染します。軽い症状だと、風邪っぽい感じがするだけですぐに回復します。重症の場合、発熱や全身の痛み、出血、黄疸、臓器不全など様々な症状が起こり、ちょっとだけ死にます。
ワクチンはありませんが抗生物質が効くので、水遊びをした後に調子が悪くなったら病院へ行きましょう。感染しないために、怪我をしているときは水遊びしない。遊んでいるときに怪我をしないように注意するなどしましょう。日本でも発生しています。
致死率:低い。
感染経路:感染した動物の排泄物が傷口に触れることで感染します。排泄物が川や土に混じることが多いので、怪我をしたまま川遊びをしたり、遊んでいるときに怪我すると感染することがあります。
潜伏期間:数日から数週間。
症状:風邪のような症状が現れます。重症化しなければ、すぐに回復します。重症化した場合、発熱や全身の痛み、出血、黄疸、臓器不全など様々な症状が起こり、ちょっとだけ死にます。
流行地:世界中
治療法:重症化しなければ数日で自然に回復します。重症の場合は抗生物質で治療します。
ワクチン:なし。
32位:Q熱
致死率低い。細菌が引き起こす感染症です。
家畜動物から感染することが多いです。人から人へはめったに感染しません。インフルエンザのような症状が起こり、ほとんどの人は回復しますが、一部の人は慢性症状になる場合があります。何年にもわたって体がだるくなったり、関節痛が生じたりします。
感染力と生命力が非常に強いので、家畜動物には近寄らないようにしましょう。
致死率:低い。
感染経路:感染している動物、主に家畜動物の排泄物などをほこりとして吸い込んだり、感染した動物のミルクを消毒せずに飲むと感染します。
潜伏期間:2・3週間。
症状:インフルエンザのような症状が起こります。一部の人は慢性化して、関節痛や体のだるさが何年も続く場合があります。
流行地:世界中。
治療法:数日で自然に回復します。
ワクチン:なし。
33位:回帰熱
致死率低いです。ダニやシラミに噛まれてうつります。
症状が出て治まってを繰り返すので、変だなとおもったら病院へ行きましょう。茂みや森に入るときは長袖長ズボンで靴を履いていく、宿のシーツが汚かったら変えてもらうなど、虫刺されの予防をするようにしましょう。世界中で感染する危険があります。注意してすごしましょう。ちなみに、日本でも発生しています。
致死率:低い。
感染経路:ウイルスをもったダニやシラミに噛まれて感染します。
潜伏期間:数日。
症状:高熱と嘔吐、全身の痛みが現れます。数日で症状は収まりますが、すぐにぶり返すします。治まってはぶり返すが1週間ほど繰り返され、徐々に回復していきます。稀に神経までウイルスが広がって髄膜炎などの炎症を起こして死にます。
流行地:世界中。
治療法:1週間ほどで自然に回復します。
ワクチン:なし。
34位:住血線虫症
たまに死にます。失明やてんかんなどの重度の後遺症を残していくことがあります。広東住血線虫が寄生される感染症です。
広東住血線虫はカタツムリやナメクジ、エビ、カニ、カエルなどに寄生しています。これらを生で食べると寄生されます。数週間で風邪のような症状が出て、筋肉の麻痺、知覚異常、全身の痛み、視覚異常などに襲われます。寄生虫は数週間で消滅するので、消滅すれば自然に回復します。よっぽど死にませんが、稀に死ぬことがあります。
予防接種と治療薬はともにないので、寄生されないように気をつけましょう。ナメクジやカタツムリなどは生で食べないようにしましょう。食べる際は必ず火を通しましょう。
致死率:低い。
感染経路:広東住血線虫に寄生されたカタツムリやナメクジ、エビ、カニ、カエルなどを生で食べると寄生されます。
潜伏期間:数週間。
症状:嘔吐や筋肉の麻痺、知覚異常、全身の痛み、視覚異常などが現れます。発熱は滅多にありません。重症化した場合は死にます。
流行地:世界中。
治療法:数週間で寄生虫は自然に消滅するので、消滅すれば回復します。
ワクチン:なし。
35位:レジオネラ症
レジオネラ菌による感染症です。適切に治療すれば致死率は低いですが、しないと半分以上は死にます。
レジオネラ菌は60種類近くあり、水辺に幅広く存在しています。感染症を引き起こすレジオネラ菌は人工物に溜まっている水で存在している場合が多いです。例えば、室外機やシャワー、風呂、加湿器、給湯器の中などです。それらのレジオネラ菌が存在している水が体内に入ると感染します。感染してから数日で発症し、肺炎の症状がでます。その後、消化器や中枢神経が侵されて下痢や腹痛、意識混濁や痙攣などの症状が起きます。そして死にます。
ワクチンはありませんが、抗生物質による治療を行えば大丈夫なので、人工的な水に口をつけた後に体調が悪くなったら必ず病院へ行きましょう。汚い風呂や宿の水を使う設備は避けましょう。
致死率:40%ほど。
感染経路:室外機やシャワー、風呂、加湿器、給湯器などに溜まった水が体内に入ることで感染します。
潜伏期間:数日。
症状:インフルエンザや肺炎のような症状が現れます。免疫力が低くなっている場合は重症化しやすく、消化器や中枢神経が侵されて下痢や腹痛、意識混濁や痙攣などの症状が起きて死にます。
流行地:世界中。
治療法:重症化しなければ数日で自然に回復します。重症化した場合は抗菌薬で治療します。
ワクチン:なし。
36位:ダニ媒介脳炎
マダニが媒介するウイルス感染症です。日本では何年か前にちょっとだけ話題になりましたね。致死率はかなり低いですが、後遺症を残す確率が高めです。
ウイルスをもったダニに噛まれることで感染します。ウイルスに感染したヤギのミルクから感染することもあります。マダニは主に森林や牧草地など自然豊かな場所に生息しています。人家にはほとんど生息していません。
9割近くの人は感染しても発症しません。発症するとインフルエンザのような症状が起こります。そのまま治ることが多いですが、悪化すると神経で炎症が起こり、痙攣やめまいなどの症状が起こり、最悪死にます。ワクチンはありますが、発症しない場合がほとんどなので、流行地に長く逗留する場合は予防接種をしていきましょう。その他の場合はお財布と医者と相談しましょう。
致死率:低い。
感染経路:マダニが媒介します。ウイルスに感染したヤギのミルクを殺菌せずに口にした場合感染する可能性があります。
潜伏期間:数日から1月ほど。
症状:9割近くの人は感染しても発症しません。インフルエンザのような症状が現れ、重症化すると神経に炎症が起こり、痙攣やめまいなどの神経症状が起こりしにます。
流行地:東ヨーロッパからアジアまで。
治療法:軽症の場合は数日で自然に回復します。重症化した場合は対症療法で治療します。
ワクチン:あり。
37位:ブルセラ症
ブルセラ菌による感染症です。致死率は低めです。おじさんが反応するブルセラとは違います(笑)
家畜動物が感染していることが多く、殺菌されていないミルクや生の肉を食べたり家畜の汚物から感染します。感染すると、数日から数ヶ月でインフルエンザのような症状と筋肉の痛みが出ます。特徴的な症状として午後から高熱が出て朝方に解熱するというのが繰り返されます。重症化すると内蔵や中枢神経に障害が起こります。治療しないと死ぬ可能性がちょっとあります。重症化していない場合は2・3週間ほどで自然に回復します。
致死率:低い。
感染経路:動物から感染します。家畜動物から感染することが多いです。感染している家畜動物のミルクや肉を生や殺菌せずに口にした場合、汚物に触れて汚染された手で口に触れたりした場合に感染します。
潜伏期間:数日から数ヶ月。
症状:インフルエンザのような症状と全身の筋肉の痛みが現れます。発熱の仕方が特徴的で、午後に高熱が出て朝方に熱が下がるということが繰り返されます。重症化した場合、ウイルスが全身に広がり内蔵や中枢神経に障害を起こします。
流行地:世界中。
治療法:重症化しなければ数週間で自然に回復します。重症化した場合は抗菌剤で治療します。
ワクチン:なし。
38位:中東呼吸器症候群(MERS)
今流行のコロナウイルスのちょっと前に流行ったバージョンです。
肺炎など症状が呼吸器に出ます。重症化すると死ぬ危険性があります。感染源はわかっていませんがラクダから感染するといわれ、人から人へも感染します。治療薬とワクチンともにないので、流行地に行くときはラクダと風邪っぽい人に近寄らないなど、感染しないようにしましょう。
致死率:低い。
感染経路:感染者の咳やくしゃみから感染します。動物から人への感染経路がわかっていません。ラクダが感染源だといわれています。
潜伏期間:数日から数週間。
症状:呼吸器に障害が起こります。主な症状が肺炎です。重症化すると呼吸困難で死にます。
流行地:中東のヒトコブラクダが生息する地域。主にアラビア半島。
治療法:治療薬はありませんが、症状に応じた対症療法を行います。自然に回復する場合もあります。
ワクチン:なし。
39位:デング熱
何年か前に東京で発生して大騒ぎになった感染症です。通常は死ぬことはありません。
蚊が媒介する感染症で、感染しても発症しない人が半数以上です。発症すると、かなりの高熱が現れ、全身が痛くなります。特に、関節がめちゃくちゃ痛くなります。数日で自然に回復し、重症化することも死ぬこともほとんどないので、気にするような病気ではないです。
が、ある条件のもとでは死ぬ可能性がでてきます。それは、デング熱が治った後にもう一度デング熱にかかった場合です。デング熱のウイルスは4種類あって、ある種類のデング熱ウイルスにかかり回復した場合、その種類のデング熱に抗体ができます。抗体ができた後に別の種類のデング熱ウイルスにかかった場合、その抗体が過剰に反応してしまい、出血を伴う重篤な症状になります。これは、デング出血熱と呼ばれ、死亡することがあります。一度デング熱にかかった人は要注意です。異変を感じたらすぐに病院へ行きましょう。
致死率:初回はほぼ0%。二度目は低め。
感染経路:蚊が媒介します。
潜伏期間:数日。
症状:高熱や全身の痛みが現れます。ある種類のデング熱ウイルスにかかり回復した場合、その種類のデング熱に抗体ができます。抗体ができた後に別の種類のデング熱ウイルスにかかった場合、その抗体が過剰に反応してしまい、出血を伴う重篤な症状になります。
流行地:アフリカ、中南米、アジアなど熱帯・亜熱帯地方。近年は温暖化の影響で流行地域を拡大しているので要注意です。
治療法:初回は数日で自然に回復します。二度目は病院で治療を受けましょう。
ワクチン:なし。
40位:チクングニア熱
蚊が媒介する感染症です。ほぼ死にません。
発熱と関節痛が起こります。数日で熱は治まりますが、関節痛は症状が治まった後も長くて数ヶ月続く場合があります。
ワクチンや治療薬がなく、地味にいやな感染症なので、蚊に刺されないように注意しましょう。
致死率:ほぼ0%。
感染経路:蚊が媒介します。
潜伏期間:数日。
症状:発熱と関節痛が起こります。熱が治まった後も関節痛が数ヶ月続く場合があります。
流行地:アフリカ、中南米、アジア。
治療法:治療薬はありませんが、数日で自然に回復します。関節痛が残る場合は鎮痛剤を摂取します。
ワクチン:なし。
41位:ジカウイルス感染症
蚊が媒介する感染症です。感染しても発症しない人が8割で、発症してもほぼ死にません。すごく稀に、ギラン・バレー症候群という後遺症が残る人がいます。
症状はデング熱の軽い版です。数日で自然治癒します。感染者と性行為してもうつるので、注意しましょう。
致死率:ほぼ0%。
感染経路:蚊が媒介します。
潜伏期間:数日。
症状:感染しても8割ほどは発症しません。残りの2割ほどが発症し、発熱や全身の痛みなどが現れます。ギラン・バレー症候群という後遺症が残る可能性があります。
流行地:アフリカ、中南米、アジア。
治療法:数日で自然に回復します。
ワクチン:なし。
42位:ウエストナイル熱
蚊が媒介する感染症です。発症しない人が8割と、感染しても発症しない人が多く、発症しても重症化して死ぬことはめったにありません。
かなりひどい風邪のような症状です。治療法はないですが、1週間ほどで自然に回復します。風邪では起こらない症状が出た場合、重症化しているかもしれないので、病院へ行きましょう。ワクチンがないので、媒介する蚊に刺されないように注意するしかありません。
致死率:低い。
感染経路:蚊が媒介します。
潜伏期間:数日。
症状:感染しても8割ほどは発症しません。残りの2割ほどが発症し、高熱と激しい頭痛、筋肉痛、全身に発疹が現れます。発症した人の1%ほどが重症化し、麻痺や痙攣が起きて死にます。
流行地:世界中。
治療法:治療薬はありませんが、軽症の場合は1週間ほどで自然に回復します。
ワクチン:なし。
43位:A型肝炎・B型肝炎・E型肝炎
かなり有名な感染症です。致死率は低いのですが、感染力が強くて感染機会がかなり多いので、気をつけていてもかかるもんはかかってしまうタイプの感染症です。これだけは予防接種をしていくという人もいます。水や食べ物、体液からうつるTHE感染症です。重症化することはまれなので、風邪っぽいなと思ったら安静にしていましょう。
A型・B型肝炎はワクチンがありますが、E型肝炎はワクチンがありません。
致死率:低い。
感染経路:汚染された水や食べ物を口にすることで感染します。性行為で感染することもあります。
潜伏期間:数週間から数ヶ月。
症状:風邪のような症状が現れた後、黄疸が出ます。
流行地:世界中。
治療法:数日で自然に回復します。
ワクチン:A型・B型肝炎はあります。E型肝炎はありません。
44位:糞線虫症
糞線虫という寄生虫に寄生される感染症です。ほぼ死にませんが、免疫力が低下している状態だと重篤な症状を引き起こして死にます。
糞線虫は土に住んでいて、土に直接触れると皮膚を食い破って侵入してきます。寄生されて数週間経つと肺炎や腹痛、下痢を引き起こします。免疫力が低下している場合だと死ぬ可能性があるので、異変が起きたら病院へ行きましょう。ほかっておいても寄生虫は死なないので、治療を行わない限り治りません。症状が出た場合は必ず病院へ行きましょう。駆虫薬で治ります。
皮膚を食い破る元気なヤツなので、裸足で歩き回らない、土に直接触らないなどの注意をしましょう。海水浴場では特に注意です。
致死率:ほぼ0%。
感染経路:寄生虫が存在している土壌に素肌で触れると、皮膚を食い破って体内に侵入してきます。
潜伏期間:数日かた数週間。
症状:侵入箇所に発疹やかゆみが出ます。その後、腹痛や下痢、肺炎が起こります。免疫力が低下している場合だと重症化して死にます。
流行地:世界中。
治療法:駆虫薬で駆除します。自然に回復しないので、症状が出た場合は必ず駆虫薬で駆除しましょう。
ワクチン:なし。
後編へ続きます。