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ロシア建築 たまねぎドームの理由

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こんにちは。YoFuです。

今回は『旅を楽しくする知識 ロシア建築 たまねぎドームの理由』をお送りします。

ロシア教会建築の特徴『たまねぎドーム』。

たまねぎ頭は、ロシアのキリスト教会建築の典型的な特徴です。

なぜ、ロシア建築のドームはあのようなたまねぎ型をしているのでしょうか。

はっきり断言できます。よくわかっていません。

いつから造られ始めたのか。なぜ造られたのか。すべてが謎なのです。

さすが謎の国ロシア。建築までもが謎です。

なので今回は、『たまねぎドームはこうして造られた!!』という有力な説を3つ紹介します。どれを信じるかはあなた次第です。

 

説その1.屋根に雪が積もらないように

御存知の通り、ロシアは雪が沢山降ります。屋根に雪が積もってしまうと、雪の重みで建物が倒壊してしまいます。

通常のドーム屋根だと屋根がなだらかなので、雪が滑り落ちずに積もってしまいます。

たまねぎドームだと通常のドームに比べて屋根が急角度になるので、雪が屋根に積もらずに滑り落ちるようになっている。という説です。

確かに、たまねぎドームには雪が積もらないようになりますが、たまねぎ部分以外の屋根には普通に雪が積もってしまいます。

雪が積もらないようにするならば、日本の合掌造りのように建物全体を屋根で覆わないといけません。

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説その2.宗教的な意味

たまねぎドームを持つのはキリスト教会なので、宗教的な意味付けのために造られたという説です。

意味付けその1.垂直性の強調

天上は天を象徴するものなので、空間として重視されました。

たまねぎドームは通常のドームよりも天井が高くなるので、垂直性がより強調されます。

意味付けその2.ろうそくの象徴

ろうそくはキリスト教の儀式で毎回使われる大切な道具です。

たまねぎがろうそくの火、ドームを冠する塔がろうそくの本体に見立てられています。

似ているといえば、似てますね(笑)

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説その3.色々な地域の文化を吸収した

ロシアの一部はかつて、世界最大の帝国モンゴル帝国の領土でした。

モンゴル帝国は中央アジアを中心に、ヨーロッパ・中東・インドに達するほど広大な領土を持っていました。

必然的に、世界規模の文化交流が起こりました。世界各地の様々な地域の文化を吸収した結果、誕生した。という説です。

実は、たまねぎドームの建物はロシアだけではないのです。

ヨーロッパ・中東・インド・アジアなどの地域、モンゴル帝国が領土を接していた地域にたまねぎドームの建物が存在しているのです。

パキスタンのたまねぎドーム

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マレーシアのたまねぎドーム

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ドイツのたまねぎドーム

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あとがき

3つの有力な説を紹介してきました。どれもありそうな説だと思います。

建物が建てられる理由は一つではありません。色々な理由があります。

なので私は、今回紹介した説のすべてが正解でもあり不正解でもあると思います。

建築に正解はありません。様々な空想を膨らませながら建築を見るのもまた面白いですよ。