YoFu’s Taravel Blog

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お酒の基本 お酒を知って世界の文化をもっと楽しもう

こんにちは。YoFuです。

今回はお酒の基本について解説していきます。

お酒は世界中にあり、各地方の文化そのものです。お酒を味わうことは世界の文化を味わうことです。是非、お酒の知識を深めて、旅をもっと充実させましょう。

 

まえおき

お酒の歴史はかなり古く、文明ができる頃にはすでに飲まれていたといわれています。

栄養満点で、保存がきいたため非常に重宝されました。大航海時代には、長旅で栄養不足にならないように船に大量にお酒が載せられたらしいです。それくらい栄養満点です。

また、特別な方法がいらず、果実や穀物、樹液、蜂蜜などの身近なものでカンタンに作ることができたので、世界中で各土地のものを各民族の文化に合わせた作り方で作られました。

日本だと日本酒、モンゴルの馬乳酒、熱帯地方のヤシ酒・・・。上げればきりがありませんし、ネットにのっていないものもあります。是非、自分で見つけて、味わって、感じてみてください。

それぞれのお酒は各地方の自然と民族の文化と歴史によって、長い時間をかけて、じっくりじっくり熟成されてきました。お酒は民族の文化と歴史そのものです。お酒を味わうということは、民族の文化や歴史を知るということです。

お酒を味わうためにはお酒に関する知識も必要です。ということで、今回はお酒に関する基本的なことを解説していきます。

これだけ知っておけば大丈夫という基本的なことの解説です。

お酒の作り方

お酒の材料は3つです。

・糖

原料となるもの。麦や米などの穀物や果実など。

・酵母

そこらの空気中や原料にひっついています。作る際は勝手に混ざるので、昔は特に意識されていませんでした。

・水

1、3つの材料を混ぜ合わせます。

2、酵母が原料に含まれている糖を分解してアルコールと炭酸を作ります。発酵といいます。

3、完成。

ざっくり解説すると、これが全てのお酒の基本の作り方です。この作り方のことを醸造といいます。

何も手を加えずに、このまま味わうこともありますし、この基本のお酒を加工することで、様々な種類のお酒になります。

糖が含まれていれば原料は何でもいいので、世界中で民族や自然ごとに伝統的な原料を使ってお酒が作られました。

お酒の分類

お酒は作り方によって大きく3つに分類されます。

醸造酒醸造という作り方で作ったお酒

ビール、ワイン、日本酒など

蒸留酒:醸造酒を蒸留して作ったお酒

ウイスキー、ブランデー、ウォッカ、焼酎など

混成酒:醸造酒や蒸留酒にハーブや香辛料などを混ぜて作ったお酒

リキュール、ベルモット、梅酒、薬用酒など

醸造酒について

醸造酒は醸造という基本の作り方で作ったお酒のことです。

糖がなければ発酵しませんし、糖を分解しつくしたら発酵は終わりです。原料に含まれている糖はそこまで多くない場合が多いので、醸造酒のアルコール度数は低めです。

原料本来の味や香り、にごり、癖などを味わうことができます。

市場に出回る醸造酒は、酵母が殺されてたり、濾過されてたり、腐らないように処理されてたりする場合が多く、もとのお酒の形から離れています。

なので、本来のお酒をあじわうために、是非現地で飲んでください!

主な醸造酒の種類と原料

・ワイン    原料:ブドウ

・シードル   原料:リンゴ

・ビール    原料:麦

・日本酒    原料:米

・ミード    原料:はちみつ

蒸留酒について

アルコール度数の低い醸造酒を蒸留してアルコール分を濃縮させた、アルコール度数の高いお酒です。度数が高いので、長期保存や持ち運びに適していました。

蒸留でアルコール分だけを抽出してアルコール分以外は捨てていくので、透き通っていてキレイなお酒になります。アルコール度数は最高約96℃まで自由に調節できました。

蒸留過程でアルコール分以外を捨てていくので、醸造酒が本来もっていた味や香などを味わうことができなくなります。

同時に、にごりや癖もなくなるので、飲みやすいお酒になります。カクテルベースにぴったりです。

また、熟成させることで香りと味が変化します。木の樽で熟成させると、木の色や香りがお酒にうつり、華やかな香とまろやかな味をもつ美味しいお酒に変わります。

主な蒸留酒の種類と原料

・ブランデー  原料:果実

果実の醸造酒から作った蒸留酒の総称

・ラム     原料:サトウキビ

サトウキビの蒸留酒を木製の樽で熟成させたもの

・ウォッカ   原料:穀物

穀物の蒸留酒を白樺の炭などで濾過したもの

・ウイスキー  原料:穀物

穀物の蒸留酒を木製の樽で熟成させたもの

・ジン     原料:穀物

穀物の蒸留酒にハーブ等で香りをつけたもの 

お酒の名前

お酒の分類と主な種類を解説してきました。

原料や製法、産地、発明者などの違いによって様々な種類のお酒が出来上がります。

例をのせておきます。

ビールの場合

ラガービール:冷たい場所で発酵させる製法のビール

エールビール:温かい場所で発酵させる製法のビール

ウイスキーの場合

バーボンウイスキー:アメリカのケンタッキー州が産地

スコッチウイスキー:スコットランドが産地

モルトウイスキー:大麦のみが原料

グレインウイスキー:いろいろな穀物が原料

ワインの場合

白ワイン:白ブドウが原料

赤ワイン:赤ブドウが原料

シャンパン:フランスのシャンパーニュ地方が産地のスパークリングワイン

クレマン:フランスのシャンパーニュ地方以外が産地のスパークリングワイン

 

あとがき

旅の最中、いろんなお酒に出会うことになるでしょう。ネットにはのっていない、現地の文化そのもののようなお酒に出会うことでしょう。

お酒を知れば知るほど旅がもっと楽しいものになります。是非、もっともっとお酒を知ってください!

 

※ 糖化:穀物を原料とする場合、でんぷんという形で糖が含まれています。でんぷんのままでは酵母が分解しないので、でんぷんを糖に変えてから醸造します。

 

※ 蒸留とは:アルコールと水の沸騰温度の違いを利用して、醸造酒からアルコールだけを取り出すこと。アルコールは約78℃、水は約100℃で沸騰するので、醸造酒を80℃くらいに熱すればアルコールが水よりも多く気化します。これを繰り返すことによって、アルコール度数を高くしたお酒を作ることができます。最高は約96℃です。