こんにちは。YoFuです。
今回は、全女性旅行者必見の治安情報として、ある被害者数のデータとそれをもとに色分けした地図を紹介します。
いきなりですが、この地図を見てください。これは、ある被害を受けた人の数を色分けして地図に落とし込んだものです。
ピンク→オレンジ→赤→ドス黒い赤の順に、被害者数が多くなっていきます。
皆さんはこれが何の地図か想像がつきますか??
性的暴行の被害者の数の地図です。
警察に被害届けが出された性的暴行の数を、人口10万人あたりの割合に計算して、地図に色分けして落とし込んだものです。
ピンク→オレンジ→赤→ドス黒い赤の順に、10万人あたりの割合が50以下、100以下、150以下、それ以上です。
世界中の薬物と犯罪について調査している国連の機関UNODCが調査したものをもとに色分けしました。
これをみて皆さんはどう思うでしょうか??
意外と少ないな。そんなに心配する必要はないのかな。と思うでしょうか。
それとも、こんなに少ないわけないじゃん。被害者はもっといるでしょ。と思うでしょうか。
私は後者だと思いました。
この数字は、あくまでも、警察に性的暴行の被害が届け出された数を集計したものです。
性的暴行を受けたけど、警察に被害を届けていない人がたくさんいるでしょう。実際の被害者数はもっと多いと思われます。
フランスではこんな調査データがあります。
フランス国立統計経済研究所の調査「cadre de vie et sécurité 2007」によると、家庭外でレイプを受けた人が警察に被害を届け出たのは、わずか5.4%だけです。
たった5.4%!!!殆どの場合、警察に被害を届けてはいないのです。
被害を訴えたのは、18.5人中わずか1人だけという計算になります。
UNODCのデータでは、2007年のフランスで警察に性的暴行の届けが出されたのは23,247人です。
単純に計算すると、実際の性的暴行被害者はこれの18.5倍、約430,070人ということになります。
性被害の法律が整っているフランスでさえ、こんなに被害を警察に届け出る人が少ないのです。
女性の地位が低い国、警察組織が崩壊している国などでは、警察に性的暴行の被害を届け出る人はもっともっともっともっともっともっと少ないでしょう。実際の被害者数とは天と地ほどの乖離があると思います。
そもそも、データのない国すらあります。こういう状況から考えても、性的暴行事件は表にでてこないだけで、世界中で数多くの被害が出ているでしょう。
くれぐれも注意してください。
性的暴行については、どこの情報もあてになりません。国連のデータも外務省の注意喚起情報もあてになりません。実際の被害はもっと多いはずですから。
どこにいようと、注意は怠らないようにお願いします。
女性の方が特に注意が必要ですが、男性も気を緩めすぎないように注意です。
今回地図作成に使用したデータはUNODCのサイトにすべて載っています。全データはこちら
データをみると、警察に届け出ていない被害者がもっともっと多いであろうことが分かると思います。明らかに、数がおかしいと思うはずです。
結論
性的暴行に関しては、国連のデータや外務省の注意情報などが必ずしもあてになりません。実際の被害者の数からかなり少なくなっているからです。
治安の良い国だからといって、油断しすぎないことが重要です。
性的暴行の実際の被害者の数は、国連のデータの20倍は少なくともいる。と考えてもいいでしょう。
くれぐれも注意をお願いします。
※地図の色分けは各国の最新データを使用しました。なので、参照した年は国ごとに違っています。