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旅行に役立つ情報 世界の植民地編

こんにちは。YoFuです。

今回は、旅に役立つ情報 世界の植民地編です。

 

前置き(暗い内容なのでとばしてもかまいません笑)

皆さんは、世界に国がいくつあるのか知っていますか??

196ヶ国です。

現在は多くの国が独立していますが、ほんの70年ほど前は、これらの国の多くは独立していませんでした。

それはなぜか?

イギリスやフランス、ドイツなどの強大な国が、アフリカをはじめとする世界中の国々を植民地として支配していたからです。国や住民を奴隷にし、自分の国を豊かにするために犠牲にしていました。

植民地が独立し始めたのは、第二次世界大戦が終わってからです。脱植民地化のムーブメントが世界的に起こり、各植民地は独立していきました。独立の仕方は様々でした。独立戦争の末に独立を勝ち取った国や、平和的な話し合いで独立した国。植民地とされてから独立するまで非常に多くの人が死にました。奴隷として、強制労働させられて、もたらされた疫病で、戦争で。また、植民地支配は様々な遺恨を残していきました。中東問題や黒人差別問題、経済的な問題などきりがありません。

政治的には独立していますが、経済的に独立できておらず、植民地支配は形を変えて続いています。植民地支配はまだ終わっていません。

とばした場合はここから読んでください

植民地は、宗主国の支配を受けていたので、宗主国色に染め上げられました。街の名前が宗主国にちなんでつけられていたり、公用語が宗主国の言葉に変えられたりされました。

植民地には、宗主国から文化も持ち込まれました。植民地の文化と融合したり、宗主国の文化が当時の形を保っていたり、様々な形の文化が残っています。そういった、植民地の文化を見るのもとてもおもしろいでしょう。

至るところに宗主国の影響を見ることができます。どこの国がどこを植民地にしたのかざっくり理解すれば、旅はいっそう楽しくなりますよ。

というわけで、宗主国と植民地の関係を解説していきます。

宗主国と植民地ごとに色分けした地図を時系列順に並べて、宗主国ごとの植民地にしたことのある国を一覧でまとめてあります。

国の範囲は現在のものなので、当時の支配地域と違う場合があります。

1754年

・スペインとポルトガルの支配の絶頂期です。

・アメリカの独立前です。

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1914年

・第一次世界大戦の勃発年です。ドイツとトルコの植民地がイギリスとフランスに渡ります。

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1938年

・第二次世界大戦の前年です。

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1959年

・世界的な独立のムーブメントにより、多くの国が独立しています。これからも多くの植民地が独立していきます。

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ポルトガル

アフリカ

沿岸一帯、アンゴラ、カーボベルデ、ギニアビサウ、サントメ・プリンシペ、モザンビーク

アジア

インドのゴアとディウ、マカオ、東ティモール

南アメリカ

ブラジル

スペイン

アフリカ

赤道ギニア、西サハラ、モロッコ北部

アジア

フィリピン

北アメリカ

アメリカ

中央アメリカ

エルサルバドル、グアテマラ、コスタリカ、ニカラグア、パナマ、ベリーズ、ホンジュラス

南アメリカ

アルゼンチン、ウルグアイ、エクアドル、コロンビア、チリ、パラグアイ、ベネズエラ、ペルー、ボリビア、メキシコ

カリブ海

キューバ、ジャマイカ、ドミニカ共和国、トリニダード・トバコ、ハイチ、パラオ、プエルトリコ

オランダ

アフリカ

南アフリカ共和国、モーリシャス

アジア

インドネシア

南アメリカ

スリナム

イギリス

アフリカ

ウガンダ、エジプト、エスワティニ、エリトリア、ガーナ、西カメルーン、ガンビア、キプロス、ケニア、ザンビア、シエラレオネ、ジンバブエ、スーダン、セーシェル、ソマリア、ソマリランド、タンザニア、西トーゴ、ナイジェリア、ボツワナ、南スーダン、マラウイ、南アフリカ共和国、モーリシャス、リビア東部、レソト

中東

イエメン、イスラエル、オマーン、カタール、クェート、バーレーン、ヨルダン、UAE

アジア

インド、シンガポール、スリランカ、パキスタン、バングラデシュ、ブルネイ、 マレーシア、ミャンマー、モルディブ

オセアニア

オーストラリア、キリバス、クック諸島、ソロモン諸島、ツバル、トンガ、ニウエ、ニュージーランド、バヌアツ、パプアニューギニア南東、パラオ、フィジー、

北アメリカ

アメリカ、カナダ

中央アメリカ

ベリーズ

南アメリカ

ガイアナ

カリブ海

アンティグア・バーブーダ、グレナダ、ジャマイカ、セントクリストファー・ネイビス、セントビンセント及びグレナディーン諸島、セントルシア、ドミニカ、トリニダード・トバゴ、バルバドス

フランス

アフリカ

アルジェリア、ガボン、東カメルーン、ギニア、コートジボワール、コモロ、コンゴ共和国、ジブチ、セネガル、チャド、中央アフリカ共和国、チュニジア、東トーゴ、ニジェール、ブルキナファソ、ベナン、マダガスカル、マリ、モーリシャス、モーリタニア、モロッコ

中東

シリア、レバノン

アジア

ベトナム、カンボジア、ラオス

オセアニア

ニューカレドニア、フランス領ポリネシア

北アメリカ

アメリカ

南アメリカ

フランス領ギアナ

カリブ海

ドミニカ共和国、ハイチ、ドミニカ国北西グアドループ・南東マルティニーク

イタリア

アフリカ

エリトリア、ソマリア、リビア

ベルギー

アフリカ

コンゴ民主共和国、ブルンジ、ルワンダ

ドイツ

アフリカ

カメルーン、トーゴ、タンザニア、ナミビア、ブルンジ、ルワンダ

オセアニア

西サモア、ナウル、パプアニューギニア東北、パラオ、マーシャル諸島、ミクロネシア連邦

アメリカ

アジア

フィリピン

オセアニア

東サモア

カリブ海

プエルトリコ

 

あとがき

いかがでしたでしょうか。

世界中のほとんどの国がかつて植民地であったとわかっていただけたと思います。これだけでも驚くべきことなのですが、さらに驚くべきことがあります。

それは、わずか9ヶ国だけで世界中のほとんどの国を植民地としていたということです。いかに強大な力をもっていたのかということがわかります。現代ではだいぶ力を失ってしまった国もありますが、当時よりもさらに力をつけた国もあります。

植民地として支配されていたという知識があれば、世界各地で当時の名残を見ることができます。旅をよりいっそう楽しくすると思いますので、頭の片隅においておいていただければ。

ちなみに、ざっくりと覚えていただければOKです。公用語は宗主国の言葉と同じ場合が多いので、公用語で宗主国が判断できます。