海外旅行で必須になっているのが、インターネット。
ネットなしに旅行することは不可能といっても過言ではないくらい、旅行とネットは切り離せない必須のものになっています。
そんなネットですが、世界の国では規制がかかっている場合があります。
有名なのが、中国だとグーグルにつながらない、トルコではウィキペディアにつながらない、イランでは度々ネットが遮断される。
これらは有名なネット規制の一部ですが、他の国でも多かれ少なかれネット規制が行われています。
今回は『なぜネット規制が行われているのか』『どの国でネット規制が行われているのか』『ネット規制を回避するためにはどうすればいいのか』を考えていきます。
なぜネット規制が行われているのか
私はネット規制は2種類に分けられると考えています。
一つは、国によるもの。
もう一つは、企業によるもの。
それぞれを解説していきます。
国によるネット規制
国によるものはイメージが湧きやすいですね。
日本でも昔行われていた、検閲。
国が自分たちに都合の悪い情報を削除させて、都合の良い情報だけを流すというものです。これのネット版だと考えると、イメージしやすいと思います。
なので、ネット規制が行われている国は、自分たちに都合の悪い情報を削除する必要がある国、実際に削除できる国、検閲を行うことができる国です。
必ずしも、これらの国すべてがネット規制をかけているということではありませんが、社会主義国家、独裁国家、厳格なイスラム国家などが多い傾向があります。
海外旅行をする際は、この国によるネット規制が邪魔になります。
企業によるネット規制
もう一つの企業によるものはイメージが少し湧きにくいと思います。
規制よりも、区別という言葉のほうが適しているかもしれません。
どういうことかと言うと、インターネットは世界中のどこからでもアクセスできるものです。日本のサイトのサービスを外国から利用することも可能ということです。
しかし、国が違えばルールも違うので、日本では問題ないことでも、外国では問題になる場合があります。これがトラブルに発展してしまっては大変です。
この国の違いによるトラブルなどを回避するために、企業がネット規制をかけます。
例えば、日本の動画配信サービスは外国からだと見れなくなるなどです。
アプリによっては、日本国外で使った場合、問題が起こっても責任をとらないと規約に書いてあるものもあります。
ただ、企業によるネット規制は、旅行者にとってはあまり問題ではないでしょう。
ほとんどのアプリは海外でも問題なく動作しますし、いつも使っているアプリが海外で動作しなければ、動作するアプリを使えばいいだけですし。
どの国でネット規制が行われているのか
どの国がネット規制をかけているか、これを完璧に把握するのはほぼ不可能と言っても過言ではありません。
国によっては、全体的な規制ではなく、サイト一つ一つに規制をかけている場合があるので、すべてをチェックするのは不可能です。しかも、ネット関連は凄いスピードで変化していくので、ネット規制状況を完全に捉えることはほぼ不可能です。
ですが、どの国がネット規制をかけているか大体のイメージをつかめるものがあります。
Googleがこんなレポートを公開しています。
これは、グーグルへのトラフィックとアクセス不能状況をまとめたレポートです。リアルタイムで更新されています。
ネット規制が何もかかっていなければグーグルにアクセスできるはずなので、アクセス不能を表す色が付いている国では何らかのネット規制が行われていると考えられます。
色が濃いほど厳しいネット規制が行われていると考えられます。
このリポートで、どの国がネット規制をかけているのかイメージが湧くと思います。
普通に旅行するのに支障がでるほどヒドイネット規制がかかっている国もあります。有名なのが中国です。
ただ、旅行に支障がでるほどヒドイネット規制がかかっていることは稀です。多くは、国の運営に問題が起こりそうなサイトを規制する程度です。旅行するだけなら、そこまでネット規制を気にする必要はないでしょう。
また、観光客が多い国では、ネット規制の情報がポンポン出てくるので、海外旅行に行こうと思っている国のことを調べれば、ネット規制について何らかの情報が出てくるでしょう。
ネット規制を回避するためにはどうすればいいのか
ネット規制を回避するために有名なものに『VPN』があります。
VPNはネットに接続する国を偽装できるという機能があります。
例えば、トルコからネットに接続した際、VPNを使うことで日本から接続したように偽装し、トルコのネット規制を回避するという方法です。
基本有料ですが、無料のものをあります。
必ずネット規制を回避できるというわけではないので、無料のものを試してみて上手くいったらラッキー程度に思っていてください。
VPNの無料アプリの使い方はこちらで解説しています。
あとがき
なんだか、伝わるような伝わらないような内容の記事になってしまいましたが、結論としてお伝えしたいのは、『ネット規制がかかっている国があります。ただ、どの国でかかっているかは正確にはわかりません。もしかしたら、旅行先がネット規制をかけている国かもしれませんが、旅行に問題はないでしょう。』ということです。
観光客は経済を回してくれる大事な役割を持っているので、基本的に旅行の邪魔になるようなネット規制はかかっていないでしょう。なので、もしかしたらネット規制がかかっているかもしれない、一応調べてみよう。という程度の認識でいいかもしれません。