こんにちは。YoFuです。
今回は、コラム『ヨーロッパの街並みが美しい理由と日本の街並みが美しくない理由』をお送りします。
ヨーロッパの街並みが美しい理由
ヨーロッパの街並みが美しい理由。
それは、統一感です。
統一感とは、同じような住宅が並んでいるということです。
統一感が秩序だった美しい街並みを作り出しています。
ではなぜ、ヨーロッパでは統一感のある同じような住宅が並んでいるのか。
理由その1.昔からの伝統的な住宅を建て替えることなく長い間使い続けていること。
ヨーロッパの伝統的な住宅は石造りやレンガ造りの住宅がほとんどです。
石やレンガは耐久性が非常に優れているので、100年以上はゆうに使えます。
しっかりした造りのお城などは、何百年もの間使われ続けています。
理由その2.昔からの伝統的な住宅は、使っている建築材料の種類が少ないこと。
昔は、今のように建築材料の輸出入が発達しておらず、現地で採れる材料を使って住宅を作るしかありませんでした。
加えて、科学技術なども発達しておらず、近場で採れる少ない種類の天然素材を使うしかありませんでした。
なので、伝統的な住宅はどれも、同じ素材を使って同じ作り方で造られました。だから、伝統的な街並みは統一感があるのです。
この2つの理由、統一感のある伝統的な住宅が残っているという理由から、ヨーロッパの街並みは統一感のある素晴らしい住宅が今も建ち並んでいます。
日本の街並みが美しくない理由
日本の街並みが美しくない理由
それは、統一感がないことです。
ヨーロッパの逆で、統一感のないバラバラの建物が建ち並んでいるせいで、日本の街並みは美しくないのです。
ではなぜ、ヨーロッパとは違い、統一感のある同じような住宅が並んでいないのか。
理由は1つ、建て替え頻度が多いこと。
日本の場合、伝統的な住宅はほとんどが木造です。
木は地震や水害、多湿などの自然に強く、とても優れた建築材料です。
しかし優秀すぎるが故に、木はすぐにダメになってしまいます。なので、日本は住宅を頻繁に建て替えていました。
建て替えも木造で建て替えれば良かったのですが、近代に入ってからの化学技術の発展により、今までになかった新しい建築材料が誕生しました。
木以外の建築材料の選択肢が増えたことで、住宅を建て替える度に木造以外の多様な住宅が生まれていきました。
この、多様な住宅が誕生したせいで、日本の街並みは統一感が失われていきました。
でも、伝統的な住宅が残っている地域は、統一感のある美しい町並みが残っています。
例えば、合掌造り集落、城下町や宿場などの歴史保存地区など。
あとがき
日本は住宅を建て替える頻度が高かったせいで、街並みの統一感がなくなりました。
なのでそのうち、ヨーロッパも住宅の建て替えが進んで日本のように統一感のない街並みが広がるかもしれません。
実際、ヨーロッパの都市部では少しずつ統一感がなくなりつつあります。