こんにちは。YoFuです。
今回は『日本一周旅行記 フェラーリ乗ってるおじさんと野宿編』をお送りします。
4年くらい前にバイクで日本一周しているときの出来事です。
阿蘇山の近くの道の駅で野宿しているときに起こりました。
その日は、夜遅く、21時過ぎに道の駅に到着しました。
地元の温泉に入ってご飯をすませていたので、あとは寝るだけでした。
駐車場にバイクを停めて、ベンチに腰掛けました。
疲れていたので、休憩がてら自分のカッコいいバイクをボーッと眺めていると、片手に焼酎を持ったおじさんが話しかけてきました。
「一緒に一杯飲まない?」と。
こういう出会いが旅の醍醐味。私は二つ返事でOKしました。
そのおじさんは、何年か前に会社を定年退職し、ボランティアをしているそうです。
今回は熊本地震のボランティアに来たと言っていました。
節約のために、道の駅で野宿しているそうです。
ただ、一人で野宿をしていると寂しいので、野宿をしに来た人がいたら、声をかけているそうです。
話がひとしきり盛り上がると、おじさんが言い出しました。
「僕ね、フェラーリに乗っているんだよ。今日も。」
かなり驚きました。
白のタンクトップに青い短パン、片手に焼酎を持ったおじさん、ましてや、節約のために野宿をするようなおじさんがフェラーリに乗っているとは、到底思えなかったからです。
「本当ですか?」と私。
「本当だよ。見せてあげる。」と自慢げなおじさんが立ち上がりました。
焼酎が効いていて、おじさんはフラフラ。
その状態じゃとてもじゃないけど運転できないし、暗くてよく見えないので、明日の朝見せてもらうことにしました。
その後も酒宴は続き、お互いにぐでんぐでんになるころに解散しました。
翌朝、バンバンとテントを叩かれる音で目を覚ましました。
泥棒かと思ってビクついていると、昨日のおじさんでした。
約束通りにフェラーリを見せに来てくれました。
私は車が好きなので、ちょっとワクワクしながら、おじさんの後に続いて駐車場まで行きました。
駐車場に着くと、おじさんが「乗ってくるからここで待ってて。」ともったいぶってきます。
しばらく待つと、おじさんがドヤ顔で登場しました。
フェラーリの自転車に乗って。
おじさんはドヤ顔のまま、フェラーリを漕いで去っていきました。