YoFu’s Taravel Blog

バックパッカーのYoFuが旅情報を発信するブログです

マレーシア旅行記 太ったおじさんと夜行バスで激闘編

こんにちは。YoFuです。

今回は『マレーシア旅行記 夜行バスで太ったおじさんとの激闘編』をお送りします。

3年くらい前にマレーシアとシンガポールを2週間くらい旅した時の出来事です。

マレーシアの最南端の都市「ジョホールバル」からペナン島近くの都市「バタワース」までの夜行バス中で事件は起こりました。

 

前置き

ジョホールバルに着いたのはお昼すぎでした。シンガポールから国境を超えてきました。

特にすることがなかったので、どーしよっかなー状態。

とりあえず腹ごしらえだなと思い、ぶらぶら歩いていると、ケンタッキーを発見。普段はチェーン店に入ることはないのですが、かなりお腹が減っていたので入店。

ランチセットを頼んだら、お米が一緒に出てきてちょっとびっくり。フライドチキンはおかずにならんやろと思いつつ一口。

どこに行こうかなーと思って地図を眺めていると、上のほうに広大な緑色の地帯を発見。日本にはないジャングル、熱帯の自然を体験してみたくなり、「タマンネガラ国立公園」を目指すことに決定。

どうやって行こうかなと思って、地図を眺めていると、鉄道が公園の近くを通って上まで伸びているのを発見。近くまで電車で行って、バスに乗り換えることにしました。

早速、電車のチケットを買いに行くと、窓口のお姉さんが冷たく一言「満席」。

どうやら、今日はもう満席のようでした。ここで一泊して明日出発にするかと思ったら、お姉さんが続けて「明日も満席」。

マジでという顔を私がすると、お姉さんがダメ押し「1週間満席」。

「まじかーどうしよっかなー」と思い、とぼとぼとチケットカウンターを離れる私。再び地図を眺める。

時刻はもうすぐ3時。そろそろ、ここに泊まるかどこかに行くかを決めないといかない時間が迫ってきてました。

地図とにらめっこを続ける私。パッとひらめく。夜行バスでどこかに行こう。

マレーシア最南端の街にいたので、北に向かうことに。ちょうどいい距離にリゾート地のペナン島があったので、目的地が決定。

ネットで調べてみると、ペナン島近くの都市「バタワース」まで夜行バスがあるみたいなので、とりあえずバスターミナルへ行って確認してみることにしました。街はずれのバスターミナルまで、路線バスに揺られて夕方頃に到着。

夜行バスも満席になってしまうとまずいので、窓口へダッシュ。無事に席を確保。やっほいと喜ぶ私。

このときはあんなことが起こるとは思いもしませんでした・・・。

悪夢の始まり

出発時刻は22時。現在時刻は16時。まさかの6時間待ち。

思えば、悪夢はここからはじまっていたのです・・・。

チケットを受け取るが、バスに乗る場所が書いてなかったので、窓口のおばちゃんに聞くと、「場所はまだ決まっていない。21時30分にもう一回ここに来い。来たら教えてやる。」と言われ、Oh状態の私。しょうがないので、時間まで待つことに。

街に戻る時間がなかったので、バスターミナル内で時間をつぶすことに。

しかし、何もない。時間をつぶせるものが何もない。ただただバスを待つだけという究極に暇な時間を過ごすハメに。

ひたすらひたすら待ち続けて5時間半。やっと21時30分に。窓口のおばちゃんに会いに行く。

この時ばかりは、おばちゃんがとても愛しい存在に思えました。一瞬だけですが(笑)。

無愛想にバスの乗る場所を告げるおばちゃん。礼を言って、バスの乗る場所へ向かう。

バス停に着くと、めちゃくちゃ人がいました。全員乗れるんか?と疑問を持つくらい。若干不安を覚えましたが、座席指定のチケッ卜だったので一安心。

バスはまだ来てなかったので、そのへんで座って待つことに。ぼーっと待っていると時刻は出発予定時間の22時に。

バスは遅れるものなので、当然まだ来てない。早く来ないかなーと思いつつ、ぼーっと待ち続けていました。

が、待てども待てどもバスは来ない。22時30分になり、23時になっても来ない。「さすがに遅すぎる、もしかしてバス停ここじゃないんじゃないか、窓口のおばちゃんは適当なこと言ったんじゃないか」とちょっと不安になり、ウロウロする私。

でも、窓口のおばちゃんに言われたバス停合ってるよなーと思いつつ、バス停の表示を見てみる。合ってる。

この時点で23時15分。全然来る気配ないので、さらに不安になる私。とりあえず、バスを待っている人に聞いてみようと思い、周りの人を見てみると、ある若者のもっているチケットに目が奪われました。

「私のもっているチケットと違うやんけ」

めちゃくちゃビックリしました。全然違うバスを待ってたんですから。心臓バックバクになり、「どうしよう」が頭の中を埋め尽くしました。深夜だから他のバスないし、ここで夜を明かすのは怖いしとめちゃくちゃあせりました。文句言おうにも、窓口のおばちゃんはもう帰ったし、どうしようどうしようと、めちゃくちゃあせる私。

そこでピカッとひらめきました。「この人達は今からバスに乗るんだから、一緒に乗ったろ」と。どこに行くかはしらんけど。

このナイスアイデアのおかげで落ち着きを取り戻しました。とりあえず自分を褒め、再びバスを待ちはじめました。

すると、あるものが目に飛び込んできました。私の持っているチケットの同じチケットです。私と同じチケットを持っている人がいたのです。

やっぱりバス間違えてないやんけ、やっほいと思って、その人に話しかけました。

「バス来ないですね」と私。

「そのうちくるよ」とその人。

やっぱりバス遅れているだけかい。あせって損したわ。安心し、全身の力が抜けてドッと疲れが押し寄せてきました。

後から分かったんですが、いくつかのバス会社が合同で走らせているバスらしく、チケットをとる窓口によってチケットが違うみたいです。

激闘

結局、バスは23時30分くらいに来ました。1時間30分も遅れました。

かれこれ7時間30分も待ちました。

やっと来たか。あー大変やったと思いながら、バスに乗り込み、真ん中あたりの窓際の席に座りました。なんにもしていないのにめちゃくちゃ疲れてました。目的地に到着するまでゆっくり寝ることに。

座席をななめに倒し、旅行用の枕に空気を入れて準備万端。座席がほとんど埋まり、やっと出発というところで大事件が起こります。

めちゃくちゃ太ったおじさんがバスに乗ってきたのです。横幅が1.5人分くらいあるおじさんです。スゴイ太ったおじさんだなと思ったところで、はたと気づきます。私のとなり空いてる・・・。

座席はほとんど埋まっており、空いてるのは3席くらいで、そのうちの一つが私のとなりの座席だったのです!

あんなに太ったおじさんがとなりに座ったら、つぶされる・・・。「私のとなりに座るな!」と祈っていました。

幸い、空席の一つが私の前方にありました。「そこに座れ!そこに座れ!」と心の底から祈りました。

おじさんはバスの入り口からドンドン進んできます。

「こっちに来るな!こっちに来るな!」

祈りはむなしく、おじさんは空席を通り過ぎ、私の方に向かって進んできます。

そして、ドスンッと私のとなりに座りました。祈りはむなしく届きませんでした。

私とおじさんとの長い長い一晩におよぶ激闘が始まりました・・・。

おじさんは私の座席を半分近く占領しました。

不幸中の幸い、私はかなり細身だったので、窮屈ではありましたが苦しくはありませんでした。

寝ることはできたので、「しょうがない、我慢するしかない」と思いながら眠りにつきました。

気持ちよく寝ていると、となりから何かがドーンッと私をすごい勢いで押してきました。その何かと壁とで勢いよくサンドイッチされ、凄まじい衝撃と驚きで目を覚ましました。

なんや!と思って、何かの方を見てみると、となりの太ったおじさんでした。

カーブを曲がるときに、おじさんが私の方に押し寄せてきていたのです。勢いよく押し寄せてきたおじさんと壁にサンドイッチされていました。

イラッとして、おじさんの方を見ると、とても気持ちよさそうに寝てました。

さらにイラッとしました。

めちゃくちゃ苦しくて眠れないので、おじさんをもとの位置におもいっきり押し込みました。これでOK。また眠りにつきました。

しばらくすると、またおじさんがドーンッとサンドイッチしてきました。またも、カーブのせいでおじさんがこちらに押し寄せてきたのです。

イライラっとして、おじさんをもとに位置におもいっきり押し込め、眠りにつきました。

するとすぐに、おじさんがサンドイッチしてきました。

イライライラっとして、おじさんをもとの位置に押し込めました。

そして、すぐにまたサンドイッチです。

サンドイッチされては、もとに戻すの繰り返しです。

しかし、おじさんをもとの位置に戻してもすぐにサンドイッチです。

何回も何回もサンドイッチされたので、怒りを通り越し、もう勘弁してくれという思いでいっぱいでした。

おじさんを見てみると、さすがにおじさんも目を覚ましていました。

言葉が通じないし、こころなしか申し訳なさそうにしているので、私は怒ることもできずに再び眠りにつきました。

カーブの度にサンドイッチしてくるので、結局、おじさんのサンドイッチはずーーーーーーーっと続きました。バスが停まるまで。

激闘の終わり

おじさんとの激闘のせいで全然眠れませんでした。疲れは全然取れず、むしろ、バスに乗ったときよりも疲れていました。

やがて、バスが停まりました。「やっとついたか。ヘトヘトだよ。」と思って外を見てみると、まだ真っ暗でした。「トイレ休憩か。早くおじさんから解放してくれ。」と祈っていると、運転手から乗り換えだと言われました。

「やっほい!おじさんと離れられる!乗り換えのバスでゆっくり寝よう!」と、ウキウキ気分で乗り換えました。おじさんに心のなかで別れをつげながら。

乗り換えたバスは乗客が少なかったので、隣の席が空いていました。太ったおじさんに悩まされることなく、到着までぐっすり寝ることができました。

日が高く登り、眩しさで目を覚ましました。そろそろ到着かなと思って、睡眠グッズをリュックにしまい、もうあとは降りるだけの状態にし、準備万端。

太ったおじさんのことはすっかり忘れて、次の街に着くというワクワクが心を支配してました。

バスターミナル内にバスが入り、いよいよ到着しました。

やっほい!

バッと勢いよくバスを降りると、目的地バタワースではありませんでした。

全然別の街でした(笑)

 

関連記事

yofu.hatenablog.com